未経験で人事を目指した理由。

ーー人事職に興味を持ち始めたのはいつ頃ですか？

イングリッシュコンサルタントをして4年目くらいの時ですね。コンサルタントとして経験を積む一方で、一緒に働いている仲間のサポートにより関わりたいと感じ始めたことと、今後のキャリアを考えた時に、どんな業界やビジネスでも通用するスキルを身に着けたいという想いがあって人事職に興味を持ち始めました。 ただ、人事職は全くの未経験だったので、まずはプライベートでキャリアコンサルタントという国家資格を取得しました。そして社内の面談では、今後のキャリアとして人事に興味があることを積極的に話し始めましたね。

その後、センター長の社内公募の話を耳にして、挑戦することに決めました。センター運営やマネジメント力が求められるポジションを経験することは、人事職にかかわらず、自分が成長できるチャンスだと思ったからです。

実際センター長になってみると、メンバーとの面談で目標設定をしたり、メンタル面も含めてサポートするなど新たに向き合うことも多く、人事のために勉強していたキャリアコンサルタントの知識がセンター長として活用できることも多くありました。 人事を目指し始めてから2年後くらいに人事ポジションの社内公募が出たこともあり、そこで手を挙げて、異動を叶えることができました。

念願の人事では、毎日が試練だった。

ーー人事マネージャーとして働いたこの10カ月間を振り返ってどうでしたか？

右も左もわからない人事初心者だったので、とにかく全力疾走でしたね（笑）。私が人事として最初に取り組んだのは、事業拡大によるイングリッシュコンサルタントの増員採用でした。

そこでまずは社内の採用プロセスを見直し、私が着目したのは、応募者にもっとトライズのことを知ってもらうことです。 採用面接とは別に、希望者にはカジュアル面談を実施して、トライズのサービスやビジョン、働き方などをより丁寧に説明する機会を設けたり、イングリッシュコンサルタントの1日動画を作成して、トライズで働く姿を想像してもらえるようにしました。

その結果、最近はよりトライズのことを理解して入社してくれる方が増えたように感じます。 その他にも印象的だった経験としては、新しい人事制度の導入ですね。制度の大枠は設計されていたものの、給与体系や役職ラダーの調整、個別の社員対応など、細部までマネージャーとしての意思決定と行動が求められたため大変でした。それでも、社員がしっかり新しい人事制度を理解し、夢を持てるようにとの想いを持ちながら、資料作成から説明会実施まで、様々な人に助けてもらい成し遂げることができました。

当時は相当プレッシャーもあったと思うんですが、それを感じる暇さえないほど毎日が必死でしたね。でも、あきらめずに一つずつクリアしていくことで、毎日訪れる試練を打破していったという感じです。

元コンサルタント、元センター長だからこその強み。

ーー現場の経験が役立っていることはありますか？

採用面接では、非常に役に立っていると感じますね。センターの雰囲気もわかっていますし、応募者がどんな想いでトライズに応募してくれたのかなどを聞くと、「こんな感じで活躍してもらえそうかな」など実際に働く姿を想像しながら質問できるのが強みだと思います。

あと、これは若干私の希望も含まれていますが、管理側に現場の出身者がいることで、イングリッシュコンサルタントの皆にもより安心感を与えられたら良いなと思っています。だからこそ、人事施策なども制度だけが一人歩きしないように心掛けています。

今後、人事として取り組みたいことは沢山あります。例えば、トライズで働く価値観として新しく設定したFive Principlesを社内にしっかり浸透させること、そして、トライズは女性比率も高く、子育て中の社員も増えてきているので、そういった面でのサポートもさらに強化していきたいです。

人事マネージャーになってから今までは目の前の課題に取り組んできたので、これからは会社の将来を見据えて、新たな課題を設定する段階に入っているかなと思います。そのためにも、私自身も、より経営目線で会社の未来を考えて動ける人事に成長していきたいですね。